風邪をひくと、痰がからみやすくなるという症状が現れます。さもそも、痰とは白血球や上皮細胞でから構成される気管、気管支、肺などの呼吸器系から分泌されています。痰の分泌は風邪の特融も症状ではなく、健康な人でも1日100mlは分泌されていると言われています。
風邪をひくと、気管支等が炎症されて傷つき、痰の分泌が多くなります。さらに、風邪の症状が悪化して、咳が強く頻繁に出るようになると、咳に痰を絡んだ咳に変化します。気管支をかなり傷めるので、咳をしときに出た痰に血が混じっている事もあります。
去痰成分には、この痰の症状に対して気道粘膜からの分泌を促進する作用と、痰の中の粘性タンパク質に作用してその粘り気を減少させるものの2つに分けられます。
気道粘膜からの分泌を促進する作用では、気道粘膜から痰の分泌を促進して、粘膜の乾燥を防ぎます。また、痰の中の粘性蛋白質に作用してその粘り気を減少させ、粘膜の負担を軽減させるものもあります。
塩酸エチルシステイン、塩酸メチルシステイン、痰カルボシステインの中の粘性蛋白質に作用してその粘り気を減少させます痰の中の粘性蛋白質に作用してその粘り気を減少させます。ただ、痰の症状を回復させる効果のある、消炎酵素成分の塩化リゾチームは、のどの炎症を抑え、痰の粘度を下げますが、卵アレルギーを持つ人は使う事が出来ません。痰の症状の回復には、漢方で使われる生薬もたくさんあります。痰が抑えられると、咳も抑える事ができ、副作用が少ないので眠くならないとされています。